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栄養士や管理栄養士の資格は、栄養や食品に関する専門的知識を有する者に与えられます。
それではどうすれば栄養士や管理栄養士の資格を取得できるのでしょうか。
その答えは『栄養士・管理栄養士養成施設に通うこと』です。そして管理栄養士になりたければ、さらに『管理栄養士国家試験に合格』してください。
将来の進路を迷っている中学生や高校生の参考になれば幸いです。
栄養士や管理栄養士になる方法
栄養士や管理栄養士になるためには学校に通う必要があります。具体的には、
- 管理栄養士養成施設:管理栄養士になるための4年制大学や専門学校
- 栄養士養成施設:栄養士になるための短期大学や専門学校(2~4年)
です。
栄養士免許はどちらの養成施設でも、必要な単位を取って卒業すれば取得することができます。
それに対し、管理栄養士免許を取得するためには、必ず『管理栄養士国家試験』に合格しなければいけません。
実は、この『管理栄養士国家試験』を受験するための条件が、管理栄養士養成施設と栄養士養成施設で異なるのです。
管理栄養士養成施設は管理栄養士への最短ルート
管理栄養士養成施設の場合、(必要な単位さえ取得していれば)卒業と同時期に管理栄養士国家試験を受験することできます。
例えば、2020年3月に管理栄養士養成施設を卒業する場合は、
2020年3月:卒業&国家試験の受験&合格発表 ⇒ 2020年4月:就職(管理栄養士採用)
という感じになるので、国試に合格さえすれば社会人になると同時に管理栄養士として働き始めることが可能です。
栄養士養成施設は国家試験受験のために実務経験が必要
栄養士養成施設の場合、卒業してから実務経験を積んだ後に国家試験を受験することが可能です。
例えば、2018年3月に2年制の栄養士養成施設を卒業する場合は、実務経験が3年必要になるため、
2018年3月:卒業 ⇒ 2018年4月1日:就職(栄養士採用)⇒ 2021年3月31日:実務経験終了 ⇒ 2022年3月:国家試験の受験&合格発表
となります。
管理栄養士養成施設に通う人より2年早く卒業することになりますが、実務経験が(受験願書提出時に)3年必要であるため、国家試験を受験できるのは卒業してから4年後となります。
つまり、栄養士養成施設を卒業してからは実務経験を積みながら、勉強も同時並行で進めることになるわけですが、これがかなり高難易度です。
その難易度は国家試験の合格率をみてみるとわかります。
管理栄養士養成施設を卒業してすぐに受験した者(新卒)は80~90%程度の合格率なのに対し、栄養士養成施設を卒業し、実務経験を積んだ後に受験した者(既卒者)の合格率は10~20%程度です。
『働きながら勉強する』、言うのは簡単ですが、実際にはかなり難しいことなのです。毎日の疲労や勉強のブランクが合格へのハードルを上げてしまうのです。
将来、管理栄養士になりたければ管理栄養士養成施設がおすすめ
ということで、「管理栄養士になりたい!」という気持ちがあるのであれば、最短コースである『管理栄養士養成施設』へ進学することをおすすめします。
(もちろん「管理栄養士はいらない」、「実務経験からいろいろ学びたい」、「経済的に厳しい」という方は栄養士養成施設も選択肢としてはアリですよ)
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